ケアルーム便りNo.72～73を追加しました

　利用者Aさんは、白内障が進行して、徐々に見えづらくなっている。いつも『TVが見えなくなった。カレンダーも』と話される。耳も遠い。訪問看護でシャワー浴介助や爪切りをさせて頂いている

　ある日、我が事業所に来てくれた新人看護師さんと同行した。新人さんといえども、30代で、訪問の経験もあるし、感性豊かでテキパキしているとっても、いい看護師さん。ご一緒にAさんを訪ねると、嬉しそうに、『こないだも来たよなぁ若いよなぁ。綺麗だ』と、溢れんばかりの笑顔。いつも『見えない・・』はどこへ。若くて綺麗な人は見えるんだなぁと、可笑しくなったよ。Aさんは、いつも優しい。その優しいAさんは、私を見て『お姉さんも綺麗だよ』と、とってつけた感、ついで感満載。思わず、3人で爆笑したよ。Aさんに『お姉さんとよんでくださり、気を使ってくださり、ありがとう』と伝えた。Aさんは、ニコニコ。そりゃそうだよなぁ。大抵、私を、はじめ50代の看護師が訪問しているからね。きっと、心が少しときめいたんだよね。そういう、心の張りやトキメキは、気持ちもあがるし、活力につながるよね。Aさんは、いつも、訪問を待っていてくださる。ケアにも協力的。ユーモアもある方だけど、置かれている状況は、チョコっとシビアな感じ。そのような生活の中で、若くて綺麗な看護師さんが訪れたことは、Aさんの生活に細やかな、明るい彩りを添えたのかなぁ。よかよかね。

え〜、皆様、私も『お姉さん』ですって。もちろん、お世辞、それも、よかよかね。

でも、お姉さんと言われ私の気持ちも上がったよ。これこそ、ケアの相互作用！(こじつけ)。

だから、お姉さんは、今日も明るく行きまーす♪

~ケアする人のためのケア研究室〜